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みなし年払いという毒饅頭

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ブログをご覧くださりありがとうございます、宮本です。

今日の話は、生命保険会社から支払われる手数料(コミッション)
の受取り方法の話です。

月払いでの契約は通常月払いで手数料が支払われますが、
いくつかの保険会社には、月払い契約でも12ヶ月先払いで手数料を
支払う、「みなし年払」という施策をとっているところもあります。

※大抵の場合、最初に保険会社の担当者の申請でみなし年払制度を代理店
に導入します

このみなし年払の功と罪を私なりに切ってみたいと思います。

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みなし年払いという毒饅頭

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保険代理店の仕事をしている人であれば、みなし年払いという言葉を
聞いたことがあるのではないでしょうか。

保険契約が取れると、お申込みいただいたお客さんの保険料のうちの
何パーセントかが、手数料として代理店に支払われます。

この支払料率は保険商品、保険代理店のランクによって異なりますが、
たとえば、契約から1年間は60%、翌年以降5年間もしくは10年間は
5%が支払われる、といったイメージです。

お客さんが月払いで契約していれば、その月額の保険料に対しての手数料
ですから、月払い保険料が低ければ代理店が翌月に受け取れる金額は
多くはありません。

しかし、

「みなし年払い」

とは、本来月払いの手数料を保険会社が一年分先に支払ってくれると
いう制度になります。

保有契約数の少ない開業したての代理店にとっては、キャッシュフロー
を早く安定させるためにはとてもありがたい制度に思えます。

そしてそれと同等に保険会社にもメリットがあります。

保険会社の中でも、みなし年払いをやっている会社とやっていない会社が
ありますから、とにかく早く手元に手数料が欲しい保険代理店や募集人は、
みなし年払に該当する商品をその代理店の推奨保険会社や商品としている
傾向があると私は感じています。

●みなし年払いは誰もが使えるわけではない

代理店からのエントリーの上、保険会社の担当者やその上長からの申請に
基づき、既存の代理店の場合にはこれまでの信用度やその保険会社の
保有や継続率を鑑み保険会社が審査をします。

新規の個人代理店ではみなし年払いの制度を使えないところもあるので、
その場合には代理店での登録ではなく、その保険会社が既にみなし年払いを
導入している代理店を紹介することもあるようです。

しかし、ある保険会社ではこの制度を悪用されたケースがあったそうです。

私が聞いた話なので、信憑性については皆さんにお任せしますが、

月払い保険の契約を数ヶ月で大量の契約をしていた代理店が、
みなし年払いの制度を使って手数料を受け取った後、消息が途絶えてしまった
というのです。

その後、解約が相次ぎ、数億円の被害が出ていて調査中だと言います。

保険会社でも代理店登録時には審査をしていたと思いますが、
その保険代理店の方が一枚上手だったと言うことでしょう。

これは代理店単位での事件ですが、代理店に所属する募集人が個人で行う
可能性がないとは言えません。

その場合は、その募集人が所属をしていた代理店がその責任を負うことになります。

最近では、みなし年払を導入するメリットよりも、デメリットの方が高いと判断した
保険会社では制度そのもを縮小、または新規の導入は行わない保険会社も出てきてい
ます。

こうした犯罪はもってのほかですが、
個人的にはみなし年払いを前提とした代理店経営には慎重になった方が良い
と考えています。

これは個々の経営者の判断ですが、

一度食べてしまった毒饅頭は口にしたらなかなかやめられません。

食べ物もそうですが、人間一度食べてしまうとそれが当たり前になり、
それを止めるというのはなかなか難しい。

最初は苦しくても、着実な代理店経営をしていくには実際の契約に基づく手数料を
積み上げることが肝要と考えます。

ご相談はここからできます。

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